トヨタアクアは、初代モデルが国内で2011年12月に発売にされた10年を超える大人気モデルです。
燃費や取り回しの良さから、国内での売れ筋商品ではありますが運動性能や乗り心地、室内空間から購入を後悔した声もあります。
今回は、トヨタの長年の大ヒット車のアクアについて解説していきます!
トヨタ アクアとは?

トヨタ・アクアは、「誰もが手の届くハイブリッドカー」を目指し開発された、次の10年先を見据えたハイブリッドコンパクトカーとして2011年に登場しました。
プリウスと同じハイブリッドシステムを小型軽量化し、JC08モードで最大35.4km/Lという当時トップクラスの燃費性能を実現し、取り回しの良さを両立することで、若年層やセカンドカーとして高い人気を博しました。
車両価格も手頃で装備はシンプルながら、必要十分な安全・快適機能を備えており、
発売から数年で販売台数を大きく伸ばし、国産コンパクトカー市場を牽引しました。
海外にも進出
サブプライムローン問題で下落したガソリン価格が徐々に上昇していく中、トヨタは2012年にアメリカでアクアをプリウスCとしてプリウスシリーズ(セダン・ワゴン・プラグイン)の一員として販売しました。
当時のアメリカではヤリスはガソリンコンパクトハッチとして発売されていたため、ハイブリットカーのエントリーモデルとして、ハイブリットの普及を目指して販売されました。(2020年にはヤリスに席を譲り終売)
2代目アクアの登場(現行モデル)

2代目トヨタ・アクアは、2021年7月に「Harmo-tech」(知性・感性を刺激する、人に寄り添う先進)をコンセプトに開発され登場しました。
新プラットフォーム「TNGA-B」を採用し、乗り心地と操縦安定性が大幅に向上し、
バイポーラ型ニッケル水素電池により、加速力とEV走行性能が進化しています。
WLTCモード燃費は最大35.8km/Lと、実用燃費も非常に優れています。
一ペダル感覚の「Comfort Pedal」や自動駐車支援「Advanced Park」など先進装備も搭載。
都市部の使い勝手と経済性を両立した、実用的かつ高機能なエコカーです。
アクアの乗り心地は?
初代アクアは、初速をEVモードで加速するハイブリット特有の静かな加速が特徴的です。
最小回転半径は5.2mのコンパクトカーらしく取り回しがよく、すれ違いの出来ない住宅街でも運転がしやすいです。
内装はプラスチック素材が多く、ドア肘置きの一部にファブリック素材などコスト削減の意識を感じられますが、コンパクトハッチ形状にしては収容箇所が多く、普段使いでは満足度が高くなっています。
2代目では大幅に改良

2代目アクア(現行)では、エクステリアがシエンタをコンパクトにした様なデザインとなり、スタイリッシュさが増加したことで、都市部に溶け込みやすくなりました。ハイブリットモーターの改善やプラットフォームの刷新により、初動や走行時の安定性が増加しました。
内装は水平基調をベースとしたデザインに、ピアノブラック素材や皮素材が増えたことにより高級感が増加、メーター位置を変更することで見やすくなりました。同時にモニター位置やサイズの調整が行われたことによって扱いやすく、制振材や防音材を追加するこによって運転の疲労感が軽減し、上質な日常車に進化しました。
アクアを購入して後悔する点は?
初代アクアは、当時のプラットフォームで重たいハイブリット車の運動性能を確保するため、乗り心地が固くなっており地面の振動を拾いやすくなっています。
中古のこのモデルを購入する場合には、モーターの劣化によって初動の弱さや3人以上や荷物の重量によっては、モーターのキュルキュル音が非常に気になる場合があります。
また、バッテリーの劣化で充電が溜まり辛く放電しやすい、ハイブリットカーとしてのメリットを感じづらい場合があります。
2代目アクアでは、乗り心地は大幅に改善され初速や足回りが大幅に改善されましたが、コンパクトカーとしての室内空間の狭さが気になる人が多いようです。
全サイズが大きくなっていおり、室内幅の確保や前後席の空間確保の改良が行われていますが、室内長が短くなっているところからだと思われます。
サイズ項目 | 初代アクア(NHP10) | 2代目アクア(MXPK10) |
---|---|---|
全長 | 3,995 | 4,050 |
全幅 | 1,695 | 1,695 |
全高 | 1,445 | 1,485 |
ホイールベース | 2,550 | 2,600 |
室内長 | 2,015 | 1,840 |
室内幅 | 1,395 | 1,430 |
室内高 | 1,170 | 1,190 |
2代目アクアの価格は?
2代目アクアは200万円台で購入することが可能です。軽自動車が200万円前後の価格になっている中で、アクアを選ぶ理由は車体自体の安全性や装備の充実、乗り心地の良さがあります。
グレード | 駆動方式 | 価格(税込) |
---|---|---|
B | 2WD | 約2,140,000円※ |
X | 2WD | 約2,280,000円※ |
G | 2WD | 約2,420,000円※ |
Z | 2WD | 2,565,000円 (toyota.jp) |
GR SPORT | 2WD | 2,659,000円 |
G・X/Z | E-Four(4WD) | +約198,000円〜200,000円追加 |
まとめ
アクアはコンパクトハイブリットカーとして非常に優秀ですが、室内空間の広さや重量に対して弱いところがマイナス点として挙げられます。
実際には、コンパクトカーは日常の買い物などのちょっとした外出で使用されることが多く、運動性能や大容量を求めない場合には非常に扱いやすく、セカンドカーや初めての愛車として是非ともお勧めできる1台です。より、ストレス性の少ない2代目アクアがオススメです。
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