ホンダ・ヴェゼルは、コンパクトSUVとして2013年に初代が登場しました。
フィット譲りの広い室内と使い勝手の良さが魅力で、都市生活と多様な用途に対応。
燃費性能と実用性を兼ね備え、若年層やファミリーに広く支持されたモデルです。
2021年に登場した現行モデルは、洗練されたデザインと先進のe:HEVを採用。
安全装備やコネクティビティも強化され、都市とレジャーの両立を追求。
スタイリッシュかつ機能的なSUVとして、より幅広い層に向けた進化を遂げています。
ホンダ ヴェゼルとは
ホンダ・ヴェゼルの初代モデル（RU型）は、2013年に誕生したコンパクトSUVで、フィットのプラットフォームを基に設計されました。ホンダならではの広い室内空間と低床ラゲッジ、マジックシートによる多彩な使い方が可能な点が大きな魅力です。SUV化したことによって、都市部での使いやすさに加えてアウトドアにも対応できる実用性が、多くのユーザーに評価されました。
２代目はさらに大ブレイク
搭載される1.5Lのガソリンエンジンおよびハイブリッドシステムは、当時のライバル車と比べて優れた燃費性能を発揮しました。近年のホンダが得意とするセンタータンクレイアウトにより、座席・荷室の両方が拡充された室内空間となり、日常生活からレジャーまで幅広いシーンで活躍しました。
水平基調をベースとしたデザインは、スポーティでありながら上品さもあり、若年層からファミリー層まで幅広い層に支持されました。
新型ヴェゼルのスペックは？
新型ヴェゼルはi-vtec搭載のガソリン車とe:HEV搭載のハイブリット車の2種類のパワートレインを搭載しています。ホンダの伝統的なvtec技術かつ、燃費向上を図ったi-vtecでは純粋なガソリンエンジンのパワーを楽しむことができ、e:HEVではホンダの最新ハイブリット技術で快適で高燃費な街乗りが可能です。
| 項目 | ガソリン（1.5L i‑VTEC） | ハイブリッド（e:HEV） |
|---|---|---|
| エンジン | 1.5L 直列4気筒 DOHC i‑VTEC | 1.5L 直列4気筒 DOHC（アトキンソンサイクル）＋モーター |
| 全サイズ（長×幅×高） | 4,340 × 1,790 × 1,590〜1,605 mm | 同左 |
| ホイールベース | 2,610 mm | 同左 |
| 室内空間（長×幅×高） | 約2,010 × 約1,450 × 約1,180 mm | 同左 |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 |
| 燃費（WLTCモード） | 約17 km/L | 約25〜26 km/L |
| 出力 | 87 kW（118PS）／6,600rpm | エンジン：78 kW（106PS）モーター：96 kW（131PS） |
| トルク | 142 N·m／4,300rpm | エンジン：142 N·m／4,500–5,000rpmモーター：253 N·m |
| 車両重量 | 約1,296kg（FF） | 約1,350〜1,400kg（グレードにより変動） |
| トランスミッション | CVT（ステップ制御付き） | 電気式CVT（e‑CVT） |
| 駆動方式 | FF または リアルタイムAWD | FF または リアルタイムAWD |
サイズは初代モデルから全体的に大きくなっていますが、全高を低くすることでワイドな形状に仕上がり、走行性能やスポーティかつ安心感を感じさせるデザインになっています。
| 項目 | 初代ヴェゼル（RU型） | 新型ヴェゼル（PJ型） | 差分（新型 − 旧型） |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,295 mm | 4,340 mm | ＋45 mm |
| 全幅 | 1,770 mm | 1,790 mm | ＋20 mm |
| 全高 | 1,605〜1,610 mm | 1,590〜1,605 mm | −15 〜 0 mm |
| ホイールベース | 2,610 mm | 2,610 mm | 変化なし |
ホンダのe:HEVとは？
ホンダのハイブリット技術であるe:HEVは、エンジン＋発電用と走行用それぞれのモーターを搭載することで、低・中速域のモーターが有利な速度ではエンジンは発電機として動き、電気自動車や従来のハイブリット車の様な走行で、高速域のエンジンが有利な速度ではガソリン車として走行することで、それぞれの技術を最大限に活かした高燃費で走行性能の高いハイブリット技術です。
ヴェゼルの悪い点は？
ヴェゼを実際に購入した人のレビューでは、以下の点に不満が上がっています。
乗り心地が硬め
→ 特に17インチ以上のタイヤ装着車では、路面の凹凸を拾いやすく「ゴツゴツ感」がある。
実際には、SUVの特性（車高が高いがスポーツ性が必要）上で仕方がない部分があります。
タイヤを変更（レグノ製）などに履き替えて対策が可能です。
純正ナビの操作性が悪い
→ 地図精度やUIが不評で、「使いにくい」「反応が遅い」との声が目立つ。CarPlay前提という設計に
も疑問。最近のカーナビのトレンドになっていますが、旧モデルからの乗り換えなどで携帯ナビを使
用していなかった人には、慣れるまでに時間がかかります。
後方視界が悪い
→ ピラーが太く、リアウィンドウも小さめで「バック時に見えづらい」との指摘あり。
後席の背もたれ角度が立ち気味
→ 長時間乗るとやや窮屈に感じるという意見があります。ホンダが得意とするフルフラットにするため
には仕方がない部分があります。肘置きまで使用した上で試乗して自分に合うかを確認した方が良い
と思います。
買って良かったところは？
圧倒的な静粛性と滑らかな走行感（e:HEV）
→ モーター主体の走行で、発進・加速が非常にスムーズかつ静か。まるでEVのような上質なフィーリン
グで街中や渋滞のストップアンドゴーの多い環境でも苦にならないため、「乗っていて疲れない」と
の声が多いです。
燃費性能の高さ
→ 実燃費で約20〜25km/L前後（e:HEV）と優秀。ガソリン車でも街乗りで17km/L程度を記録する例
もあり、ガソリンが高騰する中で非常に助かります。
シンプルで洗練されたデザイン
→ 外装は人によって評価が両極端になりますが、宝石のイメージをベースとしたフロントはミニマルで
落ち着いた雰囲気。内装も水平基調で高級感があり、「価格以上の質感」との声も多いです。
足元・後席スペースの広さ
→ 室内長2,010mmのゆとりある空間で、特に後席の足元スペースは「コンパクトSUVとは思えない広
さ」と高評価です。座席はSUVらしく固めですが、足元が広いため長時間の快適性は高いです。ただ
し、太もものサポート性は要確認です。
荷室がフラットで使いやすい
→ これこそ今のホンダを選ぶ一番の理由です。ラゲッジは低床で積み下ろしが楽で、後席を倒すとほぼ
フルフラットになり、自転車や長尺物も積載可能です。
まとめ
今回はホンダの大人気車種である、２代目ヴェゼルについて紹介しました。SUVの特性を理解した上で性能を確認すると、非常に完成度の高い車であることが分かります。
クロスオーバータイプのCUVでありながら、高い燃費と大容量のラゲッジスペースやフルフラット化するシートと快適性の高い機能が充実しているため、ホンダSUVの入門として、普段使いの愛車として非常にオススメです。
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