スニーカーは今やスポーツだけでなく、ファッションやライフスタイルを語る上でも欠かせない存在です。この記事では、2025年現在におけるスニーカーブランドの世界トップ企業10社を、売上・ブランド力・技術力などの観点からランキング形式で紹介します。それぞれの代表的な製品や特徴も詳しく解説しますので、スニーカー選びの参考にもぜひどうぞ。
1位:Nike(ナイキ|アメリカ)

代表モデル:Air Jordan、Air Max、Dunk、Pegasus
主な技術:Zoom Air、Flyknit、React、Carbon plate
Air技術を搭載したモデルを多数販売しており、ジョーダンの成功と共に世界中にその名を馳せ、現在も業界のトップを走り続ける世界的大企業です。バスケやスケボー、ランニングなどをはじめとした様々なスポーツで契約選手をサポートしており、様々な選手とコラボしたモデルは非常に高い人気を誇ります。
スポーツ以外にも、ライフスタイルモデルもAirMAXシリーズをはじめとした大人気モデルが多く、発売の度に即完売になるほどです。
2位:Adidas(アディダス|ドイツ)

代表モデル:Ultraboost、Stan Smith、Samba、Gazelle
主な技術:Boostフォーム、Primeknit、4Dミッドソール
Adidas(アディダス)はドイツに本社を置く世界有数のスポーツ用品メーカーであり、スニーカー市場においてはNikeに次ぐ第2位の規模を誇ります。
代表モデルには、革新的なクッション技術「Boost」を搭載したUltraboostや、サステナブル素材を用いたStan Smith、再評価されているSambaやGazelleなどが挙げられます。
カニエウェストのブランドでありYeezyとのパートナーシップ終了後も、レトロ回帰のトレンドに乗り強いブランド力を維持しています。ランニングからファッション、サッカーまで幅広いジャンルを網羅しており、グローバルに安定した人気を獲得しています。
3位:Puma(プーマ|ドイツ)

代表モデル:Suede、RS-X、MBシリーズ(ラメロ・ボール)
主な技術:IGNITEフォーム、NITROフォーム(ランニング)
Puma(プーマ)はドイツ発のスポーツブランドで、スニーカー業界では世界第3位の売上を誇ります。元々は陸上競技やサッカーでの実績に強みを持ち、代表モデルにはSuedeやClydeなどのクラシック系、RS-XやFuture Riderといったファッション志向のモデルがあります。
近年ではNBA選手ラメロ・ボールとのコラボによるMBシリーズが注目を集め、バスケットボール市場にも積極展開。スポーツとストリートを融合させたデザインが若年層に支持されており、トレンド感のあるカラーリングやコラボも豊富です。Rihannaなど著名人とのパートナーシップを活かしたマーケティングも成功要因の一つ。
モータースポーツとのコラボモデルなどを除けば価格帯も比較的手頃で、世界中で高いコストパフォーマンスを誇るブランドとしての地位を確立しています。
4位:Anta Sports(アンタ・スポーツ|中国)

- 代表モデル:KTシリーズ(クレイ・トンプソン)、FILA(買収ブランド)
- 主な技術:A-Flashfoam、NitroEdge
Anta Sports(アンタ・スポーツ)は中国・福建省に本社を置くスポーツ用品メーカーで、1991年に創業されました。近年急成長を遂げており、世界スニーカー市場で第4位の売上規模を誇ります。
自社ブランド「ANTA」では、独自のクッション素材「A-Flashfoam」や高反発の「Nitroedge」などを採用し、バスケットボールやランニング向けの高機能シューズを展開。NBA選手クレイ・トンプソンとの契約モデル「KTシリーズ」は、競技志向とデザイン性を両立させた代表作です。
また、FILAやDescenteなど有力ブランドの買収により、グローバル展開も強化。中国国内では圧倒的な人気を誇りつつ、世界市場でも存在感を高めています。価格と品質のバランスにも優れた、新時代のリーディングブランドです。
5位:Skechers(スケッチャーズ|アメリカ)

代表モデル:GOwalk、D’Lites、Arch Fit
主な技術:Memory Foam、Hyper Burst
Skechers(スケッチャーズ)はアメリカ・カリフォルニア州に本社を構えるシューズメーカーで、快適性と手頃な価格を武器に世界第5位のスニーカーブランドへと成長しました。
主力商品には、通気性に優れたMemory Foamインソールを搭載した「GOwalk」シリーズや、足のアーチを支える「Arch Fit」シリーズがあります。特にウォーキングや立ち仕事向けに設計されたMax Cushioningシリーズは、クッション性の高さで多くのユーザーから評価されおり、日本でも密かに人気があります。さらに、かかとを踏んでそのまま履ける「Slip-ins」構造も注目されており、高齢者や忙しい人にも支持されています。
ランニング向けの「GOrun」シリーズも展開するなど、用途別に細分化された商品展開が特徴です。ライフスタイル重視のラインも豊富で、スポーツから日常まで幅広く対応する万能ブランドとして世界中で親しまれています。
6位:VF Corporation(Vans / Timberland 他|アメリカ)

- 代表ブランド:Vans(スケート)、Timberland(アウトドア)
- 特徴:若者文化に強く、スケート・ワークブーツで安定したファン層を確保。
VF Corporation(VFコーポレーション)はアメリカ・コロラド州に本社を置く老舗のアパレルグループで、世界的なアウトドア・カジュアルブランドを多数展開する大手企業です。スニーカー分野では、特にスケートカルチャーを象徴するVansや、耐久性とファッション性で知られるTimberlandが中核を担っています。
Vansは若者層に根強い人気を持ち、ストリートファッションや音楽シーンとの結びつきが強いブランドです。一方、近年再流行したTimberlandはアウトドアから都市部まで幅広く対応できるブーツで、ワークウェアとしても愛されています。VFはこれらのブランドを軸に、機能性とカルチャー性を融合させた商品展開を行っています。
また、日本でも絶大的な人気のあるThe North FaceやDickiesといった他分野のブランドも傘下に持ち、多角的に事業を展開。環境配慮や素材革新にも力を入れており、今後の成長が期待されています。
7位:New Balance(ニューバランス|アメリカ)

代表モデル:990シリーズ、1300JP、Fresh Foamシリーズ
主な技術:ENCAP、ABZORB(SBS)、FuelCellフォーム
New Balance(ニューバランス)は1906年にアメリカ・ボストンで創業された老舗シューズブランドで、履き心地と機能性に定評があります。代表モデルの990シリーズは「Made in USA」や「Made in UK」の品質を象徴する存在で、ENCAPミッドソールによる高い安定性が特徴です。
ランニング分野ではFresh FoamやFuelCellといった最新クッション技術を採用し、アスリートから一般ランナーまで幅広く支持されています。また、2002Rや9060などのファッション性に富んだモデルも若年層を中心に人気を集めています。製品は足幅展開が豊富で、日本人の足にも合いやすく、多くの人に快適なフィット感を提供しています。
クラシックな見た目と現代的な技術を融合したスニーカーは、日常使いからスポーツ用途まで対応可能です。品質とデザインのバランスが取れたブランドとして、世界中でファンを増やし続けています。
8位:Asics(アシックス|日本)

代表モデル:GEL-Kayano、GEL-Lyte III、GT-2000
主な技術:GELクッション、FlyteFoam、GUIDANCEライン
Asics(アシックス)は日本・兵庫県に本社を置き、1949年に創業されたランニングシューズの代名詞的ブランドです。代表作にはGEL‑Kayano、GEL‑Nimbus、GT‑シリーズがあり、それぞれGELクッションとFlyteFoamなどを組み合わせた高い衝撃吸収性と安定性が注目されています。
GEL‑Lyte IIIなどのファッションモデルも根強い人気を誇り、日常使いとスポーツの両面で支持を得ています。高度な技術を搭載しつつ、トレイルやマラソン、ウォーキングなど競技別にモデル展開しており、ユーザーの用途に合わせた細やかな選択肢が魅力です。
海外でもオニツカタイガーブランドは非常に人気があり、国内店舗では連日の行列ができるほどに日本ブランドとしての信頼感も高いです。伝統的な耐久性と新技術の融合が評価され、多くの国でプレミアムシューズとして位置付けられています。
9位:Li-Ning(リーニン|中国)

- 代表モデル:Way of Wadeシリーズ、FUTUREシリーズ
- 特徴:独創的なデザインとNBAとの提携で、アジアから世界市場へ進出中。
Li‑Ning(リーニン)は1989年に中国・北京で創業されたスポーツ用品ブランドで、9位にランクインしています。NBAスターのドウェイン・ウェイドとのパートナーシップにより生まれた「Way of Wade」シリーズが特に人気を集め、アジア市場で圧倒的な支持を得ています。
独創的で未来的なデザインが特徴的で、ストリートファッションとしても高く評価されています。競技用バスケットボールシューズやランニングモデルも本格的で、性能面でも信頼されています。基盤としての中国国内での販売網が強固なうえ、グローバル展開も積極的に推進しており、欧米市場でも存在感を高め始めています。
価格は比較的手頃ながら、クッション性やフィット感にも優れ、コストパフォーマンスに優れた選択肢となっており、次世代の中国発グローバルブランドとして、今後の動向が注目されています。
10位:Deckers(HOKA / UGG|アメリカ)

代表ブランド:HOKA ONE ONE(ランニング)、UGG(ムートンブーツ)
特徴:ホカは厚底ランニングシューズの先駆け。UGGは冬の定番ブランド。
Deckers(デッカーズ)はアメリカ・カリフォルニア州に本社を置くアウトドア&ライフスタイルブランドを展開する企業で、スニーカー市場では第10位にランクインしています。
中でも「HOKA ONE ONE」は厚底ながら軽量性と安定性を両立したランニングシューズとしてマラソンやトレイルランナーの支持を集めています。「UGG」はもともとは冬のムートンブーツとして有名ですが、現在ではスニーカー感覚で履けるカジュアルモデルも展開され、幅広い層に人気です。Deckersはこれらを中心に、ファッションと機能を結びつけるスタイルで差別化を図っています。また、各ブランドは異なる市場セグメントをターゲットとしつつも、同社のグループシナジーを活かしてグローバルでのブランド力強化を推進しています。
環境への配慮や素材の革新にも力を入れており、今後も持続可能な展開が期待される企業です。
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