RTX5000シリーズは2025年1月23日に発売(国内)されました。NVIDIA社のRTX最新モデルとして発売されたこのモデルその最上位機「RTX5090」は、すべてのフィールドにおいて「最強」を致すとも言われるモンスターGPUです。未来のAIクリエイターたちにとって、それは未曾有の自由と能力をもたらす「創造の解放者」となるでしょう。
RTX5000シリーズとは
RTX5000シリーズはNVIDIAの新たなアーキテクチャ「Blackwell」を採用し、ゲーム、動画編集、生成AIを対象に最適化されたGPUシリーズです。
- TSMC 4nm N4P製造プロセス
- GDDR7メモリ(5060Ti:16GB / 5080:16GB / 5090:32GB)
- DLSS 4対応
- Tensorコアの強化(RTX5090は680基・FP8対応)
RTX5000シリーズのスペック
【図表①】RTX 3000〜5000シリーズ 性能比較グラフ(実測スコアベース)

実スペック比較
同シリーズとして登場した5000シリーズの中でも、5060tiはエントリーモデルに近く5090は従来のハイエンドモデルと同様の価格設定になっています。5090は5080に対して倍近い価格になる場合もありますが、VRAMに32GBを搭載しており生成AIに存分なパワーを使用することができます。
モデル | CUDAコア数 | VRAM | メモリ帯域 | Tensorコア | TDP | 市場価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
RTX 5060 Ti | 4,608 | 16GB GDDR7 | 448 GB/s | 第5世代 | 約180W | 約6万円前後 |
RTX 5080 | 約10,752 | 16GB GDDR7 | 約1.1 TB/s | 第5世代 | 約350W | 約15万円前後 |
RTX 5090 | 約21,760 | 32GB GDDR7 | 約1.8 TB/s | 680基 | 約575W | 約25〜30万円 |
RTX5090がオススメな人は?
AIの機能を最大限に活かしたい人にオススメです。5090はVRAMが32GBとして登場したモデルであり、従来のグラフィックボードに対して同時処理機能が倍近い性能となっているため、今後の仕様において絶対的なモデルになると考えられます。
対して、ゲームなどで使用する人にとっては高画質や高FPSでのプレイに重点を置かない場合には、4000シリーズであっても決して問題はありません。現在発売されているPCゲームの大半が4000シリーズで快適にプレイできるように開発されているためです。
用途 | 推奨VRAM | RTX5090での対応状況 |
---|---|---|
Stable Diffusion (SDXL) | 16〜24GB | ◎ 余裕あり |
ComfyUI ワークフロー | 12〜20GB | ◎ 完全対応 |
LLaMA3-13B 推論 | 24〜30GB | ◎ 単体ロード可 |
LoRA学習(高解像度) | 28GB以上 | ◎ 無圧縮対応可 |
動画生成(Runway等) | 20GB以上 | ◎ 快適 |
まとめ
これまで、何十次もの速度向上が言われてきたGPU界ですが、RTX5090は「重要な点はここ」をすべて抽出したような「最強」の名に相当します。
- 32GB GDDR7による圧倒的VRAM余裕
- Tensor性能がRTX4090比で+30〜40%向上
- XLモデルやLoRA学習も単体で実行可
- 推論から学習・動画生成まですべてに対応可能
そのすべての順位で、RTX5090は次世代の「作る人間」をバックアップする力を持ちます。
RTX5090は、生成AIの経済を加速させる、未曾有の「インフラ」となるでしょう。
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