映画ファンの中でも根強い人気を誇る「ミッション：インポッシブル」シリーズ。その第2作目となる『ミッション：インポッシブル2（M:I-2）』は、2000年に公開され、主演のトム・クルーズが再び主人公イーサン・ハントを演じました。監督には香港アクションの巨匠ジョン・ウーを迎え、前作とは大きくトーンが異なる“スタイリッシュなアクション映画”として生まれ変わった本作。
この記事では、『M:I-2』のあらすじ、みどころ（見せ場）、主要登場人物、を詳しくご紹介します。
ミッション：インポッシブル2 とは？
2000年公開の本作品は、監督をジョン・ウーを迎え主要キャストは１作品目を引きついで制作されました。前作（1996年）のサスペンス色の強い構成から一転し、派手なアクション、スローモーション、二丁拳銃、バイクチェイスなど、ジョン・ウー監督らしい演出が随所に光る作品です。
あらすじを紹介！
奪われた“死のウイルス”をめぐる命がけの潜入任務！！
物語は、極秘裏に開発された“キメラ”という致死性ウイルスの存在から始まります。キメラは、人間の身体に感染するとたった20時間で死に至らしめるという恐ろしいウイルスで、同時にそれに対抗する唯一の治療薬「ベレロフォン」も同時に開発されていました。この2つの薬剤を持ってシドニーに向かっていた生化学者ネコルヴィッチ博士は、飛行機で元IMFエージェント、ショーン・アンブローズに成りすました男に襲撃され、機体ごと消息を絶ちます。そして“キメラ”と“ベレロフォン”の両方が敵の手に渡ってしまったのです。
IMFは、イーサン・ハント（トム・クルーズ）にこの危機的状況の収拾を命じます。イーサンは任務の一環として、優秀な女性泥棒ナイア・ノードフ＝ホール（タンディ・ニュートン）をリクルートします。実はナイアは、敵であるショーン・アンブローズの元恋人であり、彼に再接近させることで内部から情報を引き出す、いわば“囮”として利用されることになります。任務の冷酷さを理解しながらも、イーサンとナイアの間には次第に強い絆と恋心が芽生え始めます。
ナイアはアンブローズの拠点に潜入し、再び彼の恋人を装うことで情報収集を開始します。一方、イーサンは盟友ルーサー・スティッケル（ヴィング・レイムス）や新たな仲間ビリーらと共に、アンブローズが何を企んでいるのかを探る作戦に出ます。やがて明らかになってくるのは、キメラとベレロフォンの所有権を盾に、アンブローズが世界的製薬企業「バイサイト・ファーマ社」を脅し、莫大な利益と影響力を得ようとしているという恐るべき陰謀。
さらに彼は、実際にキメラを市中にばらまくことでパニックを引き起こし、自分が唯一ワクチンを持っている状況を作り出そうとしていたのです。イーサンは、ナイアが内部にいるという危険を承知のうえで、アンブローズの計画を阻止すべく決死の潜入作戦を開始します。
しかし事態は急速に悪化。ナイアの存在が疑われ始め、彼女の命が危険に晒される中、イーサンは時間との戦いに突入します。キメラは既に手元に存在しており、それが拡散されれば多数の死者が出るのは避けられません。果たして、イーサンはウイルスの拡散を止め、ナイアを救い出すことができるのか――
＞＞＞ Prime Videoで視聴する ＜＜＜
みどころ紹介
ミッションインポッシブル２には、前作同様にみどころが沢山ありますが、本編を見てるだけではきにならないポイントを紹介！
みどころ①：ジョン・ウー監督によるスタイリッシュな演出
『M:I-2』最大の特徴は、ジョン・ウー監督による演出です。彼が得意とする「スローモーション」「白いハトの演出」「二丁拳銃アクション」などがふんだんに取り入れられ、ハリウッド映画とはまた違ったアジアンアクション的な魅力が全開。
特にラストのバイクチェイスや崖上での格闘シーンは、今なおシリーズの中でもファンに強く印象を残している名場面です。
みどころ②：美しくも切ない“スパイの恋愛劇”
本作のもうひとつの重要な要素は、イーサンとナイアの間に生まれるロマンス。前作にはなかった“スパイが恋に落ちる”展開は、アクションの合間に感情の揺らぎを生み出し、物語に深みを加えています。
ナイアが敵地に潜入し、ショーンに近づく中でイーサンが抱える葛藤と焦燥は、人間的な弱さを持つスパイとしてのイーサン像を際立たせます。
前作と繋がりはある？
ミッションインポッシブル２は１からストーリーが繋がっていることはなく、別のミッションに挑戦する映画ですので、２から視聴を始めても楽しめます。主要キャラクターは１から続投ですので、１から見ている方がメンバーの雰囲気がつかみやすいです。
まとめ
スパイ映画からアクション大作への進化
『ミッション：インポッシブル2』は、シリーズの中でも特異な立ち位置にある作品です。スパイ映画というジャンルにアジア的なアクション美学を融合させ、イーサン・ハントの“ヒーロー化”が明確に始まったエポックメイキングな一作でもあります。
この作品以降、シリーズは回を追うごとに進化を遂げ、今や「世界最高峰のアクションシリーズ」として確固たる地位を築いています。そんなシリーズの“分岐点”とも言える本作を、ぜひ改めて観返してみてはいかがでしょうか。
＞＞＞ Prime Videoで視聴する ＜＜＜
コメント