今回から、ここ数年で飛躍的進化を遂げ社会で必須と企業の成長に絶大的な効果を発揮しているAI技術について学んでいきましょう。
このシリーズでは「AI（人工知能）」について、まったくの初心者でもわかるように0から丁寧に解説していきます。第1回となる今回は、そもそも「AIってなに？」という基本のキからスタートします！
◆ AIってなに？
AIとは「Artificial Intelligence（人工知能）」の略で、
人間のように“考えたり”“判断したり”する能力を、コンピュータに持たせる技術のことです。
たとえば、将棋で相手の手を読んだり、文章の意味を理解したり、画像の中のモノを識別したりする行為。
これらを「プログラムによって再現しよう」とするのがAIです。
ただし「人間そっくりのロボット」がAIではありません。
実際のAIはデータやアルゴリズムを使って、特定の問題を効率よく解決する“頭脳”のような存在です。
◆ 人工知能は「人間の知能」をマネする技術
人間は「話す・聞く・考える・覚える・選ぶ」など、さまざまな知的行動を行います。
AIはそれをデータとアルゴリズム（計算手法）を使って再現しようとするものです。
ただし、現代のAIは“なんでもできる人間型ロボット”のような存在ではありません。
人の完全とした代わりではなく、基本的には「ある特定の仕事に特化した頭脳」だと思ってください。
◆ AIは昔からあるの？
実はAIという考え方は1950年代から存在します。
でも、現在のように身近に使われるようになったのは、ここ10年ほどのこと。その理由は、
- コンピュータの性能が飛躍的に上がったこと
- インターネットの普及で大量のデータが集まったこと
- 「ディープラーニング」という画期的な学習技術が開発されたこと
などが挙げられます。特に、ディープラーニングを搭載したAIの登場により、ここ数年のAIの進化は目まぐるしいものとなっています。
今と昔のAIは何が違うの？
近年のAIが昔から進化したことは、自分で学習する能力を得たことです。古いAIでは人間がデータやルールを与えることで、行動の決定や情報を学んでいきます。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| ルールベースAI | 人間があらかじめ決めたルール通りに動く （昔のAI） |
| 機械学習AI | データから自分で学ぶ（今の主流） |
さらに近年では「ディープラーニング」という高度な学習方法によって、
人間の言葉や画像も高精度で理解できるようになっています。
◆ AIはどこで使われているの？
現代のAIは、すでに私たちの生活のさまざまな場面で使われています。
| 分野 | 利用例 |
|---|---|
| スマホ | 顔認証、写真の自動分類、音声アシスタント（Siri、Google） |
| ネット検索 | 検索候補の予測、広告の最適化、レコメンド機能 |
| 医療 | 画像診断支援、病気のリスク予測、薬剤候補の分析 |
| 自動車 | 自動運転技術、事故リスク検知、カーナビの最適ルート提案 |
| クリエイティブ | 文章生成、画像・音楽の自動作成（ChatGPTや画像生成AIなど） |
機械ごとの持つそれぞれの機能として、私たちは気づかないうちに、日々AIと接しているのです。
「AIは未来の話」ではなく、すでに生活に溶け込んでいる存在だといえるでしょう。
◆ まとめ：AIとは？
AIとは、人間のように「考える」「判断する」といった知的な働きを、コンピュータで再現する技術のことです。
現在のAIは、機械学習や深層学習（ディープラーニング）によって、自ら学びながら精度を高めていくのが特徴です。「特定の分野に特化した頭脳」として、人々の仕事や生活を補助する役割で重大な要素となっており、すでに私たちの暮らしに幅広く浸透しています。
次回は、そんなAIが「どうやって学ぶのか？」をさらに深掘りしていきます。
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