高級スポーツSUVの始祖ーポルシェカイエンの魅力

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1999年に初代カイエンがデビューした時、ポルシェの売り上げを倍にした。長年911を筆頭にピュアスポーツカーとも言える車を作り続けてきたポルシェは、ルマンで証明し続けたその耐久性とスポーツ性能から、ブランドとしての信用は強かった。そんなポルシェがスポーツカーをSUVにしたのだった。

高級スポーツカーSUV化の始祖

カイエンの登場前からSUVといったジャンルは当然あった。ランドクルーザーやラングラーを始めとしたオフロードに特化したクロスカントリー車から、都市型のクロスオーバー車が2000年前後でブームを迎えていた。世界の需要は走りの良さよりも、快適な居住性を求めるように変化している時代だった。

設立から2ドアクーペを作り続けたポルシェは流行のSUV市場への参画を考え、ドイツ車として深い関係のあったフォルクスワーゲンと共同開発を行った。そのため、ベースや一部パーツはトゥアレグとパーツを共有して誕生しました。ポルシェはパワフルなV8エンジンを搭載し、250馬力のスポーツカー同等の走行性能を確保しました。

カイエンはなぜ人気なのか

カイエンは登場年にポルシェの総販売台数約66,803台の内、約20,603台を売り上げ総売上の30.8%を叩き出すスタートを切り、現在ではサイズの小さいマカンと合わせて60%近くを売り上げています。

理由①:ポルシェに対する圧倒的信用

世界1壊れづらい自動車メーカーとして有名なのはトヨタですが、ポルシェも高い耐久性を誇ります。
世界3大レースの1つであり、高い耐久性が必要なル・マン24時間レースで結果を残し続けてきています。レースでの結果は自動車メーカーにとって自社の技術を証明することができ、ユーザーからの信用を得ることができます。

理由②:ポルシェらしい走行性能

ポルシェは生粋のスポーツカーブランドです。フラグシップモデルである911シリーズは世界最高の公用車と称されるほどで、コスパや質感を捨ててでも欲しくなる走行性能をユーザーを求めており、そのポルシェが実用性の高いSUVでスポーツカーを作ったためです。4.5LのV8エンジンを搭載し、馬力は450を超えるハイパワーのSUVはユーザーの高い期待に充分に応えました。

カイエンはこんな人にオススメ

カイエンの魅力はSUVとしての使いやすさとポルシェならでは走行性能の高さです。SUVは車高の高さから足回りの設定がスポーツカーよりになり、苦手な人も多いです。しかし、最初からスポーツカーとして販売しているカイエンは乗り降りと居住性の高いポルシェと言えます。

カイエンのサイズ(全長4,930mm×全幅1,983mm×全高1,698mm)が大きすぎるという方には一回り小さいマカンが存在します。こちらはV6エンジンですが、車格にしては充分すぎるパワーを持っています。

おまけ

ポルシェはカイエンやマカンをSUVとは呼ばず、全く新しいスポーツカーと称しています。フェラーリやランボルギーニなどのピュアスポーツカーを作ってきたメーカーはSUVと呼ばないプライドがあるのでしょう。実際に、V12エンジンを積んでいたりとSUVとは思えないスペックをしていますが。

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